【UKロック英文法】Verb Forms 動詞の活用形
Chapter. 3 Verb Forms 動詞の活用形
英語の動詞には、5種類の語形があります。原形・現在形・過去形・過去分詞形・現在分詞形&動名詞(ing形)です。規則があると言いつつも、動詞をひとつひとつ覚えていくしかないという英語学習者にとって最も理不尽極まりない事態ですが、
途中でこのように諦めないで、根気よく続けていきましょう。
ということで、動詞活用の学習は基本的にお使いの単語帳とのThe Long and Winding Roadなので、この章では、「ロックで出てくる動詞の活用形」を中心に見ていきたいと思います。
1. be動詞の活用
原形beの活用は下記の通りです。
The Beatles の“I Am The Walrus”(※このサイト名の由来)で見てみましょう。
全部現在形でbe動詞を入れるとどうなるでしょうか?
I am he as you are he as you are me
And we are all together
ジョン訳:僕はあいつで お前もあいつで お前はおれで 俺たちみんなおんなじさ。
Exercise
上の歌詞を過去形にしてみるとどうなるでしょうか?練習してみましょう。
Answer
I was he as you were he as you were me
And we were all together
2. doの活用
こちらも例をサクっと見てみましょう。
What you’re doing to me?
ポール訳:君は僕に一体なにするつもりなのさ?
-What You’re Doing/The Beatles の曲名。コーラスがそれぞれ違う単語を叫んでいるという奇跡のテイクがなぜか採用されている。
3. haveの活用
注意点としては、ロックンロールの英語ではhave, hadは殆ど「’ve」「’d」などと略して用いられるということ。息を吸うように完了系だと見抜く必要があります。
例えば、
Ever since I was a young boy, I've played the silver ball
ピート訳:ガキの頃からずーっと、銀のボール(ピンボール)で遊んでたんだ
-Pinball Wizard/ The Whoより。ロックオペラTommyの先行シングル。ピンボールの魔術師だなんて粋な二つ名、賜りたいわ!
4. 規則動詞の活用
※活用、とは基本的に上に挙げた原形・現在形・過去形・過去分詞形・現在分詞形&動名詞(ing形)のうち、原形・現在形・過去形の3つの基本形のことを指します。じゃあ現在とingはなんなんだよ?という賢いギャングの皆様。現在形3人称単数の時につける-(e)sと、-ing形の時につけるingのつけ方は、規則動詞にかなり似ています!母音の発音といっしょに覚えちゃいましょう!
動詞は上に述べた通りひとつひとつ活用を覚えることが必要ですが、規則動詞なるものもあります。規則動詞の場合は、基本的に-edをつければ良いんですが、詳しく言えば、eで終わる単語→-dだけをつける
例:
子音+yで終わる単語→yをiに変え、edをつける。
(母音+yで終わる単語→-edをつける。)
例:
cで終わる単語→-ked
その他、短母音+1つの子音で終わる単語はstop→stoppedなど最後の子音を重ねる、最後の音節にアクセントがある場合は、prefer→preferredとなるなど変化が起こりますが、正直音節で理解するのは難しすぎるので、主な単語を覚えた方が早いと思います。
5. 不規則動詞の活用
これは不規則ってことは覚えないといけない……??
しかし覚えないといけないので、どんな不規則の形があるのかロックでおなじみの単語で確認してみましょう!
Made(過去形) a meal and threw (過去形)it up on Sunday
I’ve got(過去分詞形) a lot of things to learn
ギャラガー訳:メシ作ったんだけど全部吐いちまった日曜、(そんで)俺には学ばなきゃいけないことがまだたくさんあるんだ。
- Stand By Me / Oasis より。補足:I made a meal and….の主語Iが省略されています。
get-got-got (gottenはほぼ使われないらしい。)
make-made-made
原形、過去形、過去分詞形が変化していますね。
throw1-threw-thrown
全ての形が変化していますね。
ちなみに、原形と過去形が同じで、過去分詞形だけが変化する単語は、
我らが”Beat”ひとつだけ、とのこと。(beat-beat-beaten)さすがに我らのビートはワンアンドオンリー。
Exercises
以下の文章は現在形です。be動詞を活用させて空欄を埋めましょう。
- I the eggman, they the eggman, I the walrus, goo goo g’joob.
Answer
I am the eggman, they are the eggman, I am the walrus, goo goo g’joob.
ジョン訳:おれは卵男 こいつらも卵男 おれはセイウチ ググーガジュー
今回の単語
1.Throw:動詞。基本的な君は「投げる」ですが、イディオムが嫌がらせ並みに多い単語です。上で出てくるStand by meの「throw up」は「吐く」という意味で使われていますね(他にも「輩出する」などの意味もあります)。ビートルズ公式Twitterでもよく見られるThrow Back Thursdayは「振り返る」の意味で使われています。「振り返ってみようぜ木曜日☆」みたいなキラキラ企画です。