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イギリスへの愛がショート寸前。

【UKロック英文法】Sentence Patterns 文型

Chapter.2 Sentence Patterns 文型

日本の文章は、主語、述語、修飾語っていう文の要素に分解できますよね。そしてそれには順序があって、たいていの場合は主語→述語の順番になっていますよね。英語にも同じように文の要素と語順があり、そのパターンは大きく5種類に分けられます。これが今回学習する「文型」です。文型は英語を学ぶ上でファッキン重要なので、必ず頭にBag It Upしましょう!

 

英文法では、文の要素をアルファベットで表します。登場する要素たちを先にまとめておきます。

 

S...Subject/主語。日本語では「~は」、「~が」となるものですね。

V...Verb/動詞。日本語では述語にあたります。

O...Object/目的語。動作の相手を示す要素です。日本語では「~に」、「~を」となることが多いです。

C...Complement/補語。ちょっと難しい概念です。日本語では名詞、形容詞、形容動詞、副詞などにあたります。動作とか人、ものを詳しく説明する要素と考えてください。

 

それでは文型の説明にGo Let It Out!

 

1.《S+V》...主語+述語

最もシンプルなパターンです。「~が〇〇する」という単純な文型ですね。

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I'm only sleeping. ジョンレ訳:いや、寝てるだけだから。

 The Beatlesの名アルバム"Revolver"のナンバー、I'm Only Sleepingより。間奏ではジョンの生あくびも収録されている。このあくびを聞いて「ジョンレと一緒に寝たい!!」と思ったあなたには、筆者と友情の握手を交わす権利をプレゼントするぞ!

 

I'm Only Sleeping

I'm Only Sleeping

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2.《S+V+C》...主語+述語+補語

主語となる人/ものがどのような状態かを説明するときに使う文型です。基本的には「~は〇〇だ」、「~は〇〇になった」のようなニュアンスです。

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Together we're invincible1. マシューべラミー訳:一緒なら、僕らは無敵さ 

 –Invincible/Muse(アルバム"Black Holes And Revelations"収録)より。ギターボーカルであるマシュー・べラミーの変態ギターソロが堪能できます。上手すぎて、マシュー1人ですでに無敵じゃね?という疑問がわいてきますね。

Invincible

Invincible

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3.《S+V+O》...主語+述語+目的語

動作の対象や相手を含む文型です。「~が~を〇〇する」、「~が~に〇〇する」というニュアンスになるのが一般的です。

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I sold my soul for the second time.  ノエル訳:魂を売ったのは、これで2回目だな

 –The Importance of Being Idle/Oasis(アルバム"Don't Believe the Truth"収録)より。ノエルには何度も魂を売ってる筆者だけど、ファッキン会社なんかには絶対に売らないからな...!(激務)

The Importance of Being Idle

The Importance of Being Idle

  • オアシス
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4.《S+V+O+O》...主語+述語+目的語+目的語

3.のSVOの発展形です。動作の対象や相手が2つ入っていますね。「~が、~に~を〇〇する」といった感じです。

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If you give me a minute,  ノエル訳:もしあんたが俺にちょっと時間をくれるなら

– 2連続で参りましたThe Importance2 of Being Idle/Oasis(アルバム"Don't Believe the Truth"収録)より。you「が」me「に」 a minute(時間)「を」あげる、と分解できます。我々はもう十分に時間をあげたのだから、そろそろoasisが再結成をしても良いのではないかと思えてきますね。

 

5.《S+V+O+C》...主語+述語+目的語+補語

目的語のOがどんな状態でいるかをCで詳しく説明する構文です。この文型は特定の動詞とセットで使われることが多いです。よく使われる動詞は、make, call, keep, find, thinkなどです。「〜を〇〇な状態にする」、「〜が〇〇なのに気づく」、「〜が〇〇なのを見る/聞く」といった幅広い訳し方ができます。

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There were bells on the hill but I never heard them ringing.

ポール訳:丘の上に鐘があったけど、鳴っているのを聞いたことは一度もないよ

 –Till There Was You/ The Beatles(アルバム"With the Beatles"収録)より。C であるringingによって、Oであるthe bellsが「鳴っている」状態だという情報が付加されています。しかしこの曲のポール、頑張ってアメリカ発音で歌っちゃって可愛いですよね。

Till There Was You

Till There Was You

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Exercises

次の英文を意味が通るように並べ替え、どの文型かを考えてみましょう。

1.(your, me, autograph3, give)

 お前のサイン、俺にくれよ。

 

2.(never, winging, I, birds, saw)

 僕は鳥が羽ばたいているのを見たことがないんだ。

  

Answer

  1. Give me your autograph, 文型:SVOO – Supersonic/ Oasisの歌詞より抜粋。命令文なので、S(主語)であるyouが抜けているという、若干トリッキーな設問です。

    2. I never saw birds winging, 文型:SVOC –Till There Was You/The Beatlesより一部改変。Anthology 1に収録されているライブバージョンも非常におすすめ。

 

今回の単語と補足

 

SVCとSVOの見分け方

文型の学習時につまずきやすいのが、SVCとSVOの見分け方です。単刀直入に言うと、S=CとなるのがSVC 、S≠O となるのがSVOです。先ほどの例で見てみると、

 SVC : Together we're invincible.

→invincible (無敵)なのは誰かというと、we(私たち)ですよね。S=Cとなっています。

 

SVO : I sold my soul for the second time.

→I(私)とmy soul(私の魂)はイコールではないですよね。ということで、S≠Oです。

 

どちらの文型か判断がつかなくなった場合は、この原則を思い出して考えるヒントにしてみてくださいね!

 

単語帳

1. Invincible:「無敵」という意味の形容詞。「この世界には君みたいな人間は他に誰一人としていない、だから君と僕と二人合わせたら無敵なんだ」というマシュー・ベラミーの論理展開が鮮やかすぎて惚れ惚れしてしまいますね。 

2. Importance:「重要性、大切さ」という意味を表す。形容詞importantの名詞系。つまりThe Importance of Being Idleという曲名は、「怠惰でいることの重要性」という意味を表しています。この曲に勇気付けられた筆者は、「ノエルもそう言ってるんだから、精一杯怠けてやろう!」ということで、怠惰至上主義の概念をライフスタイルに取り入れました。

3. Autograph:「サイン」という意味の名詞。ロックファンにとっては超重要単語ですね!リアム・ギャラガーに街中で出くわした時は、「ぎぶみーゆあおーとぐらぁぁぁふ」とスパソニメロディに乗せてサインをねだってみましょう。その結果リアムに何をされたとしても、責任はこちらでは負いかねますのでご容赦ください。